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2007年10月12日 (金)

伝説の名馬の安楽死

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愚生はこの馬にサラブレットの’天国と地獄’を教えてもらい、素晴らしい勉強もさせてもらった。

この名馬はジョンヘンリー号、特別の思い入れがある。

血統は三流、4歳までは競走成績も悪く、次々に転売、所有者もころころ変わる、決して褒められた競走馬ではなかった時代があった。

今から27,8年位前、ケンタッキー州レキシントンに所用で行った時、既にジョンヘンリー号は大変身し、GI-レース16勝、獲得賞金も当時の世界記録(660万ドル)とアメリカだけでなく世界的名馬となっていた。

滞在中のある日、地元のある馬主宅の夕食会に招待され、豪華なお酒、食事を楽しんだ事がある。
その御自宅は見晴らしの良い丘の上で、当時のニューズウィーク誌にも取り上げられたほど素晴らしいたたずまいであった事を思い出す。

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馬主と色々な楽しい会話の中で、この方も一時期、このジョンヘンリー号を所有していた事をお話して下された。

「購入金額は日本円で確か80万円前後、1,2レースほど使ったが、競走成績が勝れないので去勢をした」。

聞きずらい事ではあったが、自ら決断された去勢の可否に付いて質問すると、

「結果として、去勢したから成功した、血統的にも、お世辞にも良血馬とは云えず、約150万円で売却しちゃいました」。

「所が馬主が変わった途端、実力を発揮しだし、瞬く間に世界一の競走馬になりましたが悔いはないですよ」と、含み笑いをされていた事を思い出す。

現役を引退後、騸馬として長くホースパークに繋養されていたと聞く。
往年の写真を見る限り、背線に弛みなく、肢軸にも全く異常なく、名馬の条件を整えている。

齢、32歳、
飼養管理スタッフの表には見えない大変な苦労、努力だけではない見事な’技’が其処にはあった。

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