« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »

2007年11月29日 (木)

ゴロヴニンの一文

Imgp8450_2
ゴロヴニン著、「日本幽囚記」下巻、37ページによく引用される一文がある。
”もしこの人口多く、聡明犀利で、模倣力があり、忍耐強く、仕事好きで、何でも出来る國民の上に、わが國のピョードル大帝ほどの王者が君臨したならば、日本の胎内に隠されてゐる餘力と富源をもって、その王者は多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する國家たらしめるであらう。
その暁には遠く離れた國々の保護を受くべきアジア東岸および、アメリカ西岸の各地はどうなるであらう?またかりに、日本側でヨーロッパ文明を取り入れ、われわれの政策に追随しようと思ひ立つたら、支那人もまたそれと同じ政策を行はざるを得なくなるであらう。
さうなればこの二大強國はヨーロッパ問題を全然一変させることが出来るであらう。”

云々と......以上原文のまま。

Imgp7554

ゴロヴニンのような人物が国家の中枢、今風に言えば日本の防衛省に一人でもいればその国家はある意味で安泰なのかも知れない。

今から200年位前にゴロヴニンは松前での幽囚2年間、しかも日本中を歩き回ったわけでもなく極々、限られた人々との会話の中から日本の将来を言い当てていた。

正しく、現在の日本を見抜いていた先見性たるや見事。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月28日 (水)

ゴロヴニンの洞察

Imgp5221

江戸に来たオランダのカピタンがゴロヴニン事件の顛末を非常に詳しく知っているのを江戸の役人らが知り、訝しく思い、問いただしてみると、彼はゴロヴニンが帰国後に書いた『日本幽囚記』のドイツ語訳から重訳されたオランダ語訳本を所持していた。
それを日本語に訳し、『遭厄日本紀事』の名で日本語版が完成した経緯がある。

詰り、世界一周して日本語の完訳が出された凄い変遷を辿った希本である。

それがゴロヴニン著、井上 満訳岩波文庫、「日本幽囚記」の
上、中、下巻。

ゴロヴニンの正式名、Vasily Mikhailovich Golovninは
naval callageを1792年に卒業、1801年より5年間イギリス海軍に仕え、その後、ロシア海軍に戻り、クリル諸島をダイアナ号で探索している所、国後島で松前藩に囚われ約2年間を北海道で幽囚される。

彼は知性、文才、教養も兼ね揃えた海軍々人だったらしく帰国後、北海道に於ける見聞、体験を『日本幽囚記』に記して出版する。
やがてそれが独・仏・蘭・英語にも翻訳されて西欧でもベストセラー、大変評判になっていたらしい。
屈辱的、強制的な生活を送り、表立ってメモを取ることも許されず、限られた情報源より、よくこれだけ冷静に、後世の人々を驚かす客観性に富んだ書物を書くことが出来たものだ。
Imgp5483
愚生のあくまで推測だが、当時の’日本人のおもてなしの心’に感銘したのだろう、又、各方面に与える影響を充分考慮している跡が伺われるし、ピョードル大帝に対する配慮も忘れていない。

その本の中で、それまで西洋世界で日本の定評となっていた狡猾、背信、忘恩、熾烈な復讐欲などといった非難は、すべて太閤秀吉により追放された宣教師達の悪意による虚偽、中傷だと断じている。

そして日本人は天下を通じて、礼儀正しく、最も教育の進んだ国であると紹介している。

この本の各方面に与えた影響は計り知れないだろう。
例えば、日本におけるハリストス正教の開祖ともいえるニコライ・カサーツキン(Nicholai Kasatkin, 1836-1912)が日本伝道を決意した動機についてはこの本の影響によるものとの説が定説となっている。
後年、来日したペリー、シーボルト等にも強い影響を与えたらしく彼らの日本人論はゴロヴニンの評と確かによく似ている。
副艦長のリコルドと組んでゴロヴニン釈放に携わった高田屋嘉兵衛を主人公にした司馬遼太郎の小説『菜の花の沖』の中心的な題材にもなっている。
Imgp5225

当時、実際に教えを請い、何かと面倒をみてあげ、函館港から’ウラー’と言って送り出した松前藩の村上貞助、江戸幕府から松前藩に派遣されロシア語学習をめざしていた蘭学者でオランダ通詞の馬場佐十郎、そして幕府の司天台暦局の数学者で暦法家だった足立左内らもきっと読んだに違いないだろうが、彼らの気持ちが今でも手に取るように伝わってくる。

鋭い程の洞察力を有したこの男の、’日本に対する恩返し’と言っても決して言い過ぎではないだろう。

初版が昭和10年代と、決して読みやすいとは云えないが下手な小説よりはるかに面白く、ノンフィクションとしても第一級の本だと思う。

尚、斉藤智之氏の訳された『日本幽囚記』も読んだが此方は若干、簡潔ながら読みやすい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月27日 (火)

江戸時代の算数

Imgp2603

岩波文庫、ゴロヴニン著、井上 満訳、「日本幽囚記」の中に、
1811年(文化8年)、国後島で日本側に囚われの身となった著者が、幽囚中の出来事、当時の日本人論をはじめ文化、宗教、日常生活全般にわたる大変興味のある事を書き残している。

ゴロヴニンはその中で、
日本人の算術能力を知りたかったので航海術に属するサイン正弦真数表、タンジェント正切真数表、対数表等を見せた所、日本人は自分が知っている事を示す為、円形を描いて正弦はこれ、正切はこれと説明した。

又、「日本人も我々と同様に直角三角形の両辺の和は斜辺の平方に等しいと思っていますか」と尋ねた所、日本人は「その通りです」と答え、両脚器(コンパス)で紙に円形を描き三つの正方形を切り抜き、その内、両辺の長さから取った二つの正方形を折ったり、切ったりして全面積をピッタリあわせ文句のつけ様のない方法で証明してしまった。

Imgp4997

又、日本人は月食、日食は極めて正確に計算するらしいと書かれているが、古代バビロニアのカルデア人が用いてたとされる、あの面倒なサロス周期の計算もしていたという事なのだろうか?

三角関数のサイン、コサイン、タンジェントを理解している事も含めて、今の愚生の算術よりもはるかに優れている事がわかりました。

うーん、恐れ入りました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月25日 (日)

野口英世評

Imgp1742

講談社現代新書、福岡 伸一著、「生物と無生物の間」を読み終える。
記載されている野口英世といえば、幼少の頃、手に火傷を負い、極貧の中からアメリカに渡り世界的な医学者、微生物学者となった偉大な人物として教わり、千円札には自画像が印刷され、愚生らは子供の頃にその偉人伝を読み、深い感銘を受けていた。

当時、アメリカにおける近代基礎医学の父とされ、赤痢菌の分離に初めて成功した病理学者で細菌学者のSimon Flexnerが日本を訪れ野口英世を大いに励まし、支援を惜しまない旨を伝えた。

2imgp1737

その後、野口英世は後を追うようにロックフェラー医学研究所にやって来た。
そこでは200編という当時としては驚くべき数の輝かしい業績を発表、一時はノーベル賞のうわさにものぼり、パスツールやコッホ以来のス-パースターとなったらしい。
1928年、アフリカで黄熱病を研究していた時その病気にかかり亡くなる。
ロックフェラーでは研究所をあげ喪に服し、野口英世の胸像が図書館に飾られたとある。
3imgp1732
所が、Rockefeller Universityでは野口英世の評価は日本とはまるで正反対らしい。
学内の定期刊行広報誌によると、野口英世の業績、すなわち梅毒、ポリオ、狂犬病、黄熱病の研究成果は当時こそ、賞賛を受けたが多くの研究結果は矛盾と混乱に満ち、間違いだった事が判明したとし、彼はむしろ、ヘビードリンカー、プレイボーイとして評判だったと辛辣な評価だそうだ。
又、野口英世の死後、50年経過して包括的な再評価がアメリカ人によってなされ、イザベル.プレセットによる 'Noguchi and his Patrons'に記載されている。
本書によれば野口英世の業績で今日意味のあるものは殆んど無いと書かれ、当時その事が誰にも気付かれなかったのは、ひとえにSimon Flexnerという大御所の存在による。
彼が権威あるパトロンとして野口英世の背後に存在した事が追試や批判を封じていたのだと結論している。
パスツールやコッホの業績は試練に耐えたが野口英世の業績の殆どは間違ったものとして顧みられていないらしい。

1imgp1725
医師でもある渡辺淳一著、「遠き落日」には野口英世は結婚詐欺まがいの行為を繰り返し’いいなずけ’や支援者を裏切り続けた、ある意味で生活破綻者としてそのダイナミズムが活写されている。

この本の著者である福岡 伸一氏は野口英世の研究業績を単なる錯誤だったのか、データを捏造した物なのか、自己欺瞞によって見極められなくなったのだろうか、としている。

11imgp1742

Simon Flexnerに対する義理、恩義を如何様に考えていたのか、日本の医学会に対する過剰なまでの自意識故の捏造された?業績なのか今では知るよしもない。

併せて並外れた私生活の乱れ、金銭感覚の欠如などを考慮すると愚生、今までの浅学を大きく恥じる。

ご近所の独裁政権国家のお札にも同様なお方が印刷されていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月22日 (木)

万能細胞遂に完成

Imgp3037

エディンバラ大学の Ian Wilmut 博士がイギリスのdaily telegraphで述べているが、実際に彼の研究はいきずまり、手掛けたクーロン羊のドリーも既に免疫系の疾患等により死亡してしまい、10年経過したがその間、倫理面、テクニック面で多くの議論があった。
方法も単純で、体細胞から核を除去し、遺伝的に近い別の種の核を挿入する方法だったが、その後、進捗は無かった様におもう。

そしてビッグニュースを前にしてギヴアップ宣言する。

その驚くべき,人の皮膚細胞からes細胞と同じ再生能力のある万能細胞を作ったと京大再生医科学研究所の山中伸弥教授と、アメリカのWisconsin-Madison大学のJamesThomson博士の研究グループが同時に発表し世界を駆け巡る

生物学の進歩と言って良いのか議論の分かれる所だろうが自分自身の細胞から新しい健康な細胞を作るテクニックが開発されるといずれ医学面でも素晴らしい結果をもたらすのだろう。

Cimg0126

10年前、クローン羊のドリーが生まれた時には神の領域にまで介入する事の可否が議論の的になったが今回は反対論は聞かれない。

何故か?

アメリカのbushをはじめキリスト教右派は従来の卵子を使った方法には反対したが今回の方法には賞賛していた。

materialsの問題だけだったの?

しかし突き詰めると根っ子は同じじゃないだろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月20日 (火)

ミシュランのおせっかい

Img_1386

ミシュランはなんて馬鹿げた、お節介な事を仕出かしてくれたもんだ。

そもそも、フランス人なるものはお喋りで、大食、真昼間からワインをがぶ飲みし男性は女性を見ると目尻を下げベラベラ喋りまくる本能を有し、加えて訳の判らないプライド、断言癖etcを有する。

フランスのタイヤメーカーであるミシュランが東京で三ツ星に8店挙げその中には日本料理店も含まれるらしい。

日本人のフランスと銘うったものなら盲目的に何でも取り入れる悪い習性を逆手に取られ、それを大々的に取り上げる間抜けな各マスコミのワンパターン報道も何か狂っている様に思えてならない。

ベースに階層社会のフランスでは民族性もさる事ながら知性、教養、情報量の質、量の差が階層差の指標であると、よく言われる事だが日本にまでおぞましく押しつけなくてもよいのではないだろうか。

Imgp3145

日本料理は長い歴史に裏ずけられ世界に誇れる日本文化であり又、芸術にも例えられる。

それを支える寡黙なまでの職人がいる事を忘れてはなるまい。

「ふざけんじゃねー、貴様らフランス野郎に日本料理の真髄が判ってたまるかー」などと、包丁を振り回す昔気質の職人がいてもよさそうなのに。

料理のグローバルスタンダード化なんて事は言わないが、余りにもフランス人特有の鼻に付く独断的な介入は自国のみに止め、日本ではよしてほしいと思うのが愚生の本音だ。

そもそも、日本の四季の変化、地域性を重要視する食文化にランク付けする習慣なんてない。

料理職人が精魂いれて造られ出された料理はどれも日本一である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月19日 (月)

狸は木にのぼる?

Imgp7596

ある牧場の初冬の出来事。

狸が木に登ったまま降りてこられないみたいだって。

うん、何の事?

近ずいてみると、なるほど3m位の楡の木の又に体を預け下界を恨めしそうに眺めている。

その楡の木の根元には大きな犬が2匹でゴローンとお昼寝している。

なるほど、そういう図式か。

豚はおだてても無理だろう、でも狸って木に登るのかな?と、根源的な疑問がわく。

よく見ると、発育、毛艶、栄養状態良く、顔望は凛として目の周囲にお洒落な独特の黒色異毛をたくわえている。
なるほど狸と見間違うが尻尾が全く違う。
尻尾の長さは約35cm、若干薄こげ茶色で黒色の斑紋の縞模様がある。

そうか、こいつが初めて見る問題のアライグマだ。

Imgp7608

英名で狸をraccoon dog、アライグマをraccoon若しくはcommon raccoonと称するらしく名称からしても似ている事がわかる。

その昔、テレビアニメ、アライグマのラスカルが放映されブームとなり北米辺りから日本に持ち込まれたらしい。

北海道では1979年、恵庭で飼育されていたアライグマが野生化した事が始まりらしいと言われている。

天敵はおらず、寒さにも強く、生命力旺盛、春に4-5頭出産、気性は非常に荒くエゾタヌキ、キツネ等駆逐されてしまうだろう、現に、ここ数年、狐を余り見かけなくなった。

早期に徹底的な駆除をしなければ成果を挙げられないばかりか、遅れるとその費用は莫大な金額となり、しかも成果は殆ど伴わないだろうと云われていたが、やっと約30年経過した2005年に遅ればせながら、申し合わせ程度の外来生物法なるものが施行されたが、時既に遅く、根本的な対策法は無く、お手上げなのだろう。

北米原産のアライグマは既にヨーロッパを始め世界各国で野生化、その重大な被害報告も充分に日本の旧農林省には入っていたはずだ。

従ってこの様な獣害が発生する事は予想に難しくなかったはずなのに又、幾ら法体系が整備されていないとは云え、輸入許可してしまった農水省輸入動物検疫業務の怠慢は許されない。

旧厚生省の今問題になっているウィルスに感作されたフィブリノーゲン製剤の許認可問題も根っ子はこれと略、同じだ。

処分されるアライグマの運命を察し、
それにしても憎めない顔をしているよな、
お前に罪はないんだよな、と、牧場の方は仰られた。

人間の無知と馬鹿なエゴ、そして野生動物学会、行政の怠慢である。

続きを読む "狸は木にのぼる?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月18日 (日)

卑怯な経営者

Imgp4193

拓銀、旧北海道拓殖銀行が1997年11月17日に破綻してから10年経過する。

数日前、城山 三郎著の「粗にして野だが碑ではない」を読み終えたが経営者として登場する石田禮助の生涯とテレビカメラの前で逃げ回る旧拓銀の経営者には雲泥の差がある。

目を覆いたくなる様な無能な経営手腕、融資元からお金を受け取り私服を肥やしていった極悪の経営陣をトップに置いてしまった情けない拓銀の破綻は一言で言うと、

「北海道々民のお金が銀行経由でバブルの紳士と悪徳政治家に吸い上げられた事」。

今更ながら、余りにも単純な疑問が強く残っている。

何故、旧大蔵省は乱脈融資を知りつつ見逃し続けたのか?
何故、検察は動かなかったのか?
何故、滅茶苦茶な経営陣をすげ替える事が出来なかったのだろうか?

2006_020

あの頃は
バブルに浮かれ、行政、金融、共々全てが狂っていた等と発言しているいい加減な評論家がいる一方、冷徹に現在の状況を予想していた政治家の安倍晋太郎、橋本竜太郎らが蠢いていた事も忘れてはなるまい。

やっぱり、北海道の人間っておとなしいんだな~。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月15日 (木)

ヤメ検、田中森一

Imgp7501

元東京地検特捜部検事、田中森一著、「反転」。

秋も押し迫った木枯らしの中、風呂の窓を開け放し、湯に浸かりながら遠くに雄鹿の鳴き声を聞きつつ露天風呂に浸かった気分で2,3日数時間かけ深夜に読み終える。

耳が冷たく、吐息が白い。

久々の興奮させられる良本で凄まじいの一語に尽きる内容だ。

書かれている中身が全て真実なのか?
又、係争中なので自己弁護的な所も見えなくもないが、視点を変えると

’検察の独自性に対する問題提起の書’でもあるだろう。

内容は検察のトップを目差すコースを外れながら体当たりで難事件を次々と解決していく。

だが、国策捜査と云う政界と検察の関連から上層部より’天の声’で重大事件にストップをかけられ次第にジレンマに陥る。

そして検察を辞め、弁護士生活に入るが、時、正しくバブル真っ盛り、凄まじい金銭の動きの中で、アウトローの視点に立った華々しい弁護士活動、そして遂には元の職場である検察から逮捕されてしまう。

リアルに日本の政界、司法、金融の癒着、後進性を露骨、又、検察内部の葛藤、矛盾も記されているが此方はやや鋭さに欠けている。

Imgp7492

それにしても、次々に出てくる実名の悪徳政治家、
例えば安倍晋太郎、晋三親子、田中角栄、山口敏夫、竹下 登。
ヤクザでは山口組五代目組長渡辺芳則、山口組若頭宅見勝。
バブルの悪役では五えんやグループ代表、中岡信栄、それにフィクサーなどど呼ばれているが実際は姑息な詐欺師でしかない許永中等々。

賑やか過ぎると云うか濃密な極悪人の人間関係、そして悪事のオンパレード。

最後には大物悪党の一人である許永中に強烈なシンパシーを感じ、裏切る事はせず刑に服する形で大著は終える。

そこに田中森一の人生観、人生哲学なるものが見て取れるし、それを人間的な弱さ、人間の魅力と感ずるのかもしれない。

田中森一弁護士のアウトローを擁護するスタンスには苦労人として、又、異端弁護士としての何某かの包容力も感ずるが一番期待した元検事の根っこにある筈の’哲学’が感じられないのがとても残念だ。

その昔、大物検事が巨悪は眠らさない等とのたまっていたが所詮、検察庁といわれる組織も行政官庁の一つで現政権や社会体制がひっくり返る様な悪事には決して手を付けず又、司法のいう’正義って’時々変わる事も改めて実感させられる。

検察からリバウンドが心配されるがよく出版できたもんだ、
さすが幻冬舎。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月11日 (日)

天才の頭の中

1img_0921

nhkスペシャル、100年の難問はなぜ解けたか?のタイトルで
放映された番組には驚く。

今世紀中には解き明かせない数学の問題の一つとしてポアンカレ予想があった。

数々の数学者がポアンカレ予想の魔力に取り付かれ挑戦し続けてきた歴史がある。

全ての時間を費やし、のめり込み、迷宮にはまり込み、精神をかき乱し、悉く彼らの人生も狂わせてしまう難問である。

そのポアンカレ予想をロシアの数学者、グリゴリーペレリマン博士
(Grigory Perelman sometimes known as Grisha)が、当時アメリカで主流をなしていたトポロジー(位相幾何学)ではなく、微分幾何学を用いて見事に解き明かした。

2003年、100年に一度の奇跡を聞こうとペレリマン博士の講演に集まったトポロジーの専門家はそれを聞いても理解できないという事であった。

世紀の難問を解き終えた後、
数学のノーベル賞とも云われるフィールズ賞の受賞を拒否、恐ろしい試練だったのか、日常を避け母親と年金で暮しているらしい。

Imgp3380

なぜ、
数学者は凡人の想像をこえた難問に挑むのか?

この質問に対し、
番組の中で明確にその答えを登山家にたとえて説明されていた。

最後に、
数学の真の悦びをおぼえると忘れられなくなると結んでいた。

奇人、変人とよばれ、

尚且つ、お金、地位、名声、全てかなぐり捨ててまで。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年11月 9日 (金)

ホンダとヒュンダイ-余話

Imgp7332

カリフォルニアのLAに最初に行ったのは確か1983年だったろうか。

大凡$=250円で翌年にロサンゼルスオリンピックを控え空港前の変てこなモニュメントも作成中、その後、行く度に都市が凄い勢いで変貌している事を実感させられた思いがある。

今、世界中の主だった都市では中国系、韓国系が余りにも目に付く様になり、場所によってはそれにインド系、ヒスパニック系が加わり様相を一変させている。

LAは当時、今と違い中国系、韓国系、ヒスパニックはさほど多くはなかったが治安の悪さは眼を覆いたくなるものも沢山あった。

勿論、地下鉄は無かったが今では車社会を代表する都市で排気ガスによる公害、朝夕のラッシュ時の高速道路の失滞にはウンザリさせられる。

ホンダとヒュンダイをアップした所、カリフォルニア在住で愚生の取引会社の同人から再度以下の様なメールを頂きました。

★★★★★★★★★★★★★★★★
ヒュンダイ社は名前と形は似てる車を作れても、技術が付いていかなければ先細りでしょう。
ロサンゼルスではプリウスがウジャウジャ走っています(私もその一人ですが...)。
トヨタのプリウスにカムリ Hybrid(レクサスにも数車種)、本田のシビック Hybrid、最近では日産のAltima (日本のブルーバードにあたる) Hybridとハイブリッドが結構売れています。米国メーカーではフォードやサターンもハイブリッド車を、ドイツ車は高性能ディーゼル車を出していますが、韓国メーカーからはアナウンスも出ていません。 ★★★★★★★★★★★★★★★★

又、同社の別のスタッフから以下のメールも頂きました。

★★★★★★★★★★★★★★★★
最近、アメリカの、特に、LAでは、、かもしれませんが、東洋人の代名詞が、韓国人、中国人、になってしまっています。
日系人の4世とかまで含めても、CA州で、20万人しか、居ないのに対して、韓国人、中国人ともに、80万人ずつ、、居ると言われています。
その彼らが、見よう、見まねで、自動車を作るのとと同じで、日本食は、材料が少なくて済む、、し、高く売れる、、ということで、後継者のいなくなった日本食レストランを片っ端から買って、にわか日本食屋、、をやっていますので、ほんとうに、日本食がむちゃくちゃになってきています。
これは私どもから見ますと、嘆かわしい限りです。。
いい寿司屋だったところが、韓国人オーナーに変わり、キムチロールとかを出していたり、鍋焼きうどん、、を注文しても、出てくるのが、ただの、天麩羅うどんだったり、なんてことは、しょっちゅうなんですね、、このごろは。。。
日本人は、教育に熱心ですから、日本食レストランの息子、娘が、どんどん、いい大学へ行き、医者や弁護士や、経営者になってゆくので、結局は、レストランを継がない結果になっているのも事実です。
★★★★★★★★★★★★★★★★

Imgp7393

歴史好きの愚生にとって、
LAと言えば日本人街と云われるリトルトウキョウの事が最初に思い起こされる。

1880年代に始まった日本人のアメリカ移住者の多くはここに来たといわれ、当時の面影が24年前のリトルトウキョウに小さなホテル、小さなレストラン、雑貨屋さん等にみられた。

お店の中には日本語を殆ど忘れてしまった2,3世の御高齢の日本人が背筋を真っ直ぐ伸ばしておられた事を思い出す。

minorityとして、
真珠湾奇襲に始まる第二次大戦を蔑視、貧困、差別と闘いながらもその子孫の2世、3世、4世らが今のアメリカで日本人のステータスを構築したのだろう。

その、リトルトウキョウも時代の波を受け、空洞化、そして韓国系の流入と大きく変わろうとしているみたい。

多民族都市の日本文化は今後どの様な変遷をたどるのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月 8日 (木)

野鳥の事故

Imgp7266

早朝、ベランダに出ると体長が約20cm、薄こげ茶色の綺麗な野鳥が一羽たおれ、もがいている。

手にとってみると、呼吸も遅く、眼瞼を閉じたまま、全く抵抗しようとしない。

愚生、両手の掌中で暖めてあげると次第に動き出す。

まず最初に頭部を回し出し、まわるい綺麗な眼を開け、少しずつ動き出す。

ここは何処、貴方は誰、だったのだろう。

やがて平衡感覚も回復、後肢はまず第三趾列が動き出す、次に第一趾列も動き出し数分後にはしっかりと指に掴まる事ができる様になる。

次に嘴で愚生の指を突っつくある種の攻撃行動をとるようになる、これが可也の力で結構痛い。

Imgp7270

よくみると嘴は短いが付着部が大きく発達している。

こいつ、咬筋が可也発達しているらしい。

鳥類の下顎骨は他の哺乳類と異なり、直接、側頭骨と関節結合せず方形骨を介し、他の部位でも関節結合が多いのが特徴又、眼球を容れる眼窩はすこぶる大きく、頭蓋骨の骨質は薄く、しかも丈夫に出来ており各頭蓋腔を包んだ気室が発達している。

詰り、非常に軽く、衝撃防止装置も完備、まるでスーパーカーの様に無駄を省いた構成だ。

例えば、キツツキが木に穴をあける時、その凄まじい衝撃が頭部に加わっても脳自体は保護されるわけだ。

それに比べ頚椎、頚側筋肉、靱帯は貧弱なので我が家のガラスにぶつかると直ぐのびてしまうのだろう、だが頚椎の可動性、柔軟性は速く飛ぶ時でも頭部の’ブレ’を極力防ぐ役目も担い視点の’ズレ’を防ぐ役目も担っているのだろう。

頚椎の数は哺乳類詰り、人でもキリンでも7個だが鳥類は頸の長さにより頚椎の数は異なる。

Imgp7274

こいつ、上部画像にある様に右側手根部に挫傷痕があるが、運良く、no fracture, no paralysisだったのだろう、ストレスも考慮し10分後、周囲にカラスのいない事を確認し、放鳥してあげるとおぼつかない羽ばたきながら何事もなかったかの様に去ってゆく。

名前は何ていうんだろう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年11月 4日 (日)

ホンダとヒュンダイ

Img_0645

韓国、ヒュンダイ(韓国の現代自動車)の車、ソナタがこんな北海道の田舎でも、散見されるようになってきたがよくもまあ、ホンダのアコード<日本名、インスパイア>に似せて作っている事。

高峰譲吉が機織屋の豊田佐吉に車を贈り、

「ヘンリーフォードが’自動車なるもの’を作った、豊田さんもやってみないか」と、持ちかけたのが日本で車の歴史の始まりとかで100年以上経過するが韓国はその半分位かな。

例えばこんな調子、
車体のロゴマークの’H’はどちらも同じく、カリフォルニア州の
El Monteからの最新情報では 英語発音でヒュンダイはホンダイとなり,アクセントも’ダ’にある為、’イ’は聞き辛くホンダとも聞き取れてしまうらしい。

アメリカでは販売台数1位をトヨタのカムリとアコードが争っているが韓国のホンダイは車名をなんと’アクセント’として宣伝しているらしい。

と云うことで、今アメリカでは、

ホンダのアコードvsホンダイのアクセントって事らく、早口で捲し立てられたならちょっと区別がつかないだろう。

しかも前から見ればカムリにそっくり、後ろから見ればアコードにそっくりらしい。

実際に、アメリカ人のホンダ車好きは有名だが、ホンダイが日本メーカーだと思っているアメリカ人が非常に多い事も混乱に拍車をかけているとの事であった。

Img_0642

アメリカ、LA,タイムズ紙は
「模造品は犯罪以外の何でもないが、ヒュンダイ、ソナタは今、出まわっている車でその犯罪をもっとも鮮やかに成し遂げている車だろう」と皮肉いっぱいのコメント。

韓国経済発展の前に、巨大な岩の様な存在として立ちはだかる日本経済ではあるがあの民族意識、自尊心の強い韓国の人達にとっては、国の顔とも言える韓国を代表する自動車メーカーが安易に安っぽいコピー車を販売しているこの現実を一体どんな気持ちでみているのだろう。

ある在日韓国人は
「これは模倣をこえている、論外だ、恥を知るべき、そして、我々は謙虚さと努力を学ばなくてはならない、さもなくばいつまでも嘘と言いがかりで生きていく事になる」と。

又、ヒュンダイのソナタは不思議な事にコピー元のホンダ、アコードをさて置き、グッドデザイン賞にも選ばれた不可解な経緯がある。

韓流、嫌韓流の論だけで終始している様だが、その裏にあるだろう、何某かの大きな権謀、そして馬鹿げた疑問を払拭する事ができない。

Img_0596

ヒュンダイ車、愛用のオーストラリアの友人に、

「originalityの欠如の一語に尽きるかな」?

てな事を軽い気持ちで云ったなら、

「日本車だってドイツ車の真似じゃない」?

と、軽くいなされちゃった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月 1日 (木)

アルカイダも怒ってる

Photo

愚生、アルカイダがイコール、’全て悪’の単純な論理がまかり通る昨今の世相は誤っていると思う。

自民党、鳩山法相が今度は’友の友はアルカイダ’などと失言してしまい火に油を注ぐ有様。

確かにこの男、鳩山一郎総理大臣の孫で、東大法学部卒のエリートだが人間に限らず動物本来、兼ね備わっているはずの、T,P,Oを肌でを感ずる力といったらよいか、風を読む力といったらよいか分からないが、野生本能を失い家畜化された動物でも、はたまた中学生でさえも置かれたその場を瞬時に判断し、行動、言動に注意が注がれ、時には抑制的、自己防衛的に心の働きを作動させるシステムが備わっているが、何故かこの男は欠如している。

赤提灯の下で安酒を煽りつつ、赤ら顔のオヤジが放言しているのならいざ知らず、日本の法務大臣発のワンフレーズが世界中を駆け回り、国益を損ない、どれだけ信用を失墜していることか。

この男、何の為に政治家をしているのだろう。

ガンジーの有名なことばの中に、七つの社会的罪-seven social sinsがある。

1.理念なき政治 /politics without principles
2.労働なき富 /wealth without work 
3.良心なき快楽 /pleasure without conscience
4.人格なき学識 /knowledge without character 
5.道徳なき商業 /commerece without morality 
6.人間性なき科学 /science without humanity
7.献身なき信仰 /worship without sacrifice

0710

トコロテン式で大臣になってしまった惨めな、情けない、世襲議員のなれの果てか。

しかも、対する民主党にも兄弟の鳩山由紀夫がいる以上、党派間の議論にもならないだろう。

親の七光りもここまで曝け出されると、日本国民は’もういい加減にしてくれ’と悲鳴に近い溜息ばかりが漂う。

この国が次第にあらぬ方向に向っている様な気がしてならない。

所でアルカイダ(Al-qaeda)とはアメリカ経由で国際テロ組織と訳されるが、中村 哲医師の説明によると本来、アフガンに住む純朴なお百姓さんの事をさし、全く政治性はない山岳民族の人達の事をいうらしい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »