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2007年11月19日 (月)

狸は木にのぼる?

Imgp7596

ある牧場の初冬の出来事。

狸が木に登ったまま降りてこられないみたいだって。

うん、何の事?

近ずいてみると、なるほど3m位の楡の木の又に体を預け下界を恨めしそうに眺めている。

その楡の木の根元には大きな犬が2匹でゴローンとお昼寝している。

なるほど、そういう図式か。

豚はおだてても無理だろう、でも狸って木に登るのかな?と、根源的な疑問がわく。

よく見ると、発育、毛艶、栄養状態良く、顔望は凛として目の周囲にお洒落な独特の黒色異毛をたくわえている。
なるほど狸と見間違うが尻尾が全く違う。
尻尾の長さは約35cm、若干薄こげ茶色で黒色の斑紋の縞模様がある。

そうか、こいつが初めて見る問題のアライグマだ。

Imgp7608

英名で狸をraccoon dog、アライグマをraccoon若しくはcommon raccoonと称するらしく名称からしても似ている事がわかる。

その昔、テレビアニメ、アライグマのラスカルが放映されブームとなり北米辺りから日本に持ち込まれたらしい。

北海道では1979年、恵庭で飼育されていたアライグマが野生化した事が始まりらしいと言われている。

天敵はおらず、寒さにも強く、生命力旺盛、春に4-5頭出産、気性は非常に荒くエゾタヌキ、キツネ等駆逐されてしまうだろう、現に、ここ数年、狐を余り見かけなくなった。

早期に徹底的な駆除をしなければ成果を挙げられないばかりか、遅れるとその費用は莫大な金額となり、しかも成果は殆ど伴わないだろうと云われていたが、やっと約30年経過した2005年に遅ればせながら、申し合わせ程度の外来生物法なるものが施行されたが、時既に遅く、根本的な対策法は無く、お手上げなのだろう。

北米原産のアライグマは既にヨーロッパを始め世界各国で野生化、その重大な被害報告も充分に日本の旧農林省には入っていたはずだ。

従ってこの様な獣害が発生する事は予想に難しくなかったはずなのに又、幾ら法体系が整備されていないとは云え、輸入許可してしまった農水省輸入動物検疫業務の怠慢は許されない。

旧厚生省の今問題になっているウィルスに感作されたフィブリノーゲン製剤の許認可問題も根っ子はこれと略、同じだ。

処分されるアライグマの運命を察し、
それにしても憎めない顔をしているよな、
お前に罪はないんだよな、と、牧場の方は仰られた。

人間の無知と馬鹿なエゴ、そして野生動物学会、行政の怠慢である。

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