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2007年12月14日 (金)

イタリアンの味覚

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愚生の拙い旅行経験から、イギリスレストランなるものは聞いた事もないが、何処に行っても中華と並んで、イタリア料理屋はアリゾナの砂漠の真ん中にも、そしてカナダの山奥にもある。
ディナーでも奇抜な服装でなければ予約なしでも交渉すればあっさりと入る事ができる場合が多い。

くどい能書きをたれるフランスレストランとの違いはここにある。

その昔、ボルチモアのとあるイタリアンレストランで、2階のワンルームで別席ながら正装でお上品なイタリアン15名前後の御一行様と一緒になり、呑めや謳えの賑やかな事、終いには我々の席に来て一緒に歌えと強制するなどしていたがあのアッケラカンと陽気な雰囲気もこれまた楽しいもの。

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又、メルボルンでは小さなイタリアンレストランに入ったがお喋りな夫婦で切り盛りしている家庭的な雰囲気で美味しく、よく我々に色々と話しかけられたが愚生、イタリア語が全く理解できなかった。

イタリア人とは文化、習慣は違っても親切心はよく通じるし旨い物は旨い。

所が、アングロサクソンだと逆になる。

カナダの友人がよく言う事に、日本人とイタリア人は気性、性格が似ているので友達になりやすいと言う。
だが、アングロサクソンと日本人は馬が合わない筈だ、その一つの要因としてアングロサクソンの料理が余りにも不味い事だと冗談ぽく笑いながら説明していた。

イタリア料理の主なmaterialsをよくみると、オリーブはヨーロッパ原産にしても基本的な食材である麦、トマト、玉ネギ、ジャガイモにしても殆んどが大航海時代、新大陸からナポリ、ジェノバの港に持ち込まれた食材で試行錯誤の末に出来上がったものなのだろう。
特に、トマトと麦から作られたパスタの出会いがイタリアンの旺盛な食文化を育てたのだろうか。

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Lafcadio Hearnも記している様に、イギリスの各貿易港にも17,8世紀に世界中の植民地から略奪されたお宝に混じり、食材が持ち込まれたにも拘らず、所謂オリジナルなイギリス料理なるものが発展しなかったのは自国産の食材に恵まれなかっただけとも思えない。

食はフランスの様に上流階級から発展すると勝手に考えているがイギリスでは王侯貴族料理としてのみ発展しただけなのだろうか、其れとも貴族もあの不味い間の抜けたフィッシュ&チップスを食していたのだろうか。

大いなる珍問。

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