« 死を覚悟した瞬間-もぐる熊? | トップページ | 死を覚悟した瞬間-6m先の熊 »

2008年1月31日 (木)

死を覚悟した瞬間-泳ぐ熊

Imgp6075

神の悪戯か、今までに見た事もない直径が15cm位の黒っぽい楕円形状の扁平な’もの’が大きな波紋を伴って水面上に浮き、しかも右左に大きく蛇行しながら、こちらに向かって来るではないか。

何だろう、

わが目を疑う、

あいつが潜ったり、泳いだりする、しかも冬に?

それはないだろう、でも、まさか?

釣りをやめその一点を凝視する、

その距離、約15m、

そしてゆっくりと時間をかけて近づいてくる扁平な’もの’が次第に少しずつ浮き上がり、大きさを増してくる。

やがて、水面上に浮き出した巨大なバスケットボールの様な
’もの’は黒光りした毛皮で覆われている事に気付く。

出たー、

熊だ!

バカヤロウ、泳いで現れるなんて!

と、思っても時、既に遅しである、

_3521

その瞬間、愚生の脳が真空状態になり心拍数はいっぺんに倍以上に亢進した事だけは覚えている。

早い水流に逆らい、顔を水面下に没して、うなじ、後頭部、頭頂部のみを水面上に出し、左右によれながら此方に向ってゆっくり泳いで寄ってくるではないか。

やがて肩峰部から背中の一部までが水面上に現れ、愚生との距離が遂に約8m位に縮まる。

しかも恐ろしい事に腰まで速い水流に浸かり、逃げる所か、身動きの取れない愚生の存在を熊はまだ全く気が付かないではないか。

頭を水中に沈めた体勢ではいくら優れた野生獣といえども視覚、聴覚、臭覚は殆んど機能していないだろう、

バカヤロウ、早く気付いてくれ!

辺りには誰もいない。

そして、徐々にではあるが確実に距離は縮まるってくる。

                        -続く

|

« 死を覚悟した瞬間-もぐる熊? | トップページ | 死を覚悟した瞬間-6m先の熊 »

コメント

ブログ読んでいるだけでも心臓が弱い私には刺激が強すぎます。

また今夜も眠れないのでしようか。(爆)

投稿: 清水小政 | 2008年1月31日 (木) 20時07分

いよいよ、佳境に入ります。
強心剤をパソコンの前に常備してますか?(笑)

投稿: 与作 | 2008年2月 2日 (土) 12時43分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/47604/10169827

この記事へのトラックバック一覧です: 死を覚悟した瞬間-泳ぐ熊:

« 死を覚悟した瞬間-もぐる熊? | トップページ | 死を覚悟した瞬間-6m先の熊 »