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2008年2月29日 (金)

王室と皇室

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イギリスのHarry王子がアフガンの最も危険な最前線で兵務につき、他の一般の兵士同様、命の危険にさらされシャワーもない所で寝食を共にしている様子が今日のbbc newsで報道される。

あの皮肉屋の多いイギリス国民、王室、そして女王共々誇りに思っており、ダイアナ妃の不審死、離婚騒動以降低下した信頼度がこれでアップするだろうと好意的な見方だ。

この欧米社会のよき伝統の一つであるノブレス・オブリージュという思考、貴族に課せられた義務とでも訳されるか武士道にも通じる高貴なバイブルだが公家社会にはなかったのだろう。

日本の皇室は、明治以降、近親者間の婚姻がすすみ、その弊害を避ける為に一般から后を迎入れたものの、狭い御所なる所で古き因習に馴染めずにいた后に対し、時の皇后並びに松平、徳川姓を名乗る女官あたりから凄まじいイジメを受けたとされる。

皇室とはそれらのストレスから精神的疾患を患うものが続出する事さえもなんら厭わない抑圧された前近代的なシステムによって形作られているらしい。

時代は大きく変化しているのに、皇室と国民と切り離し、閉所に押し込める事があたかも’神格化’だとする時代錯誤も甚だしい、前近代的な宮内庁の老化しきった思考方式、皇族に対する人間的配慮を断つ事、これがしきたりなのだろうか、であるならこんな組織が未来永劫続くはずもないだろう。

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国民は’お世継ぎ’、’女帝’等々のフレーズを平気で声を大にして吐くが、当事者の心痛たるやいかばかりか押して知るべし。

まるで物理的に繁殖を乞う家畜に対するが如く、男子誕生を願う短絡さゆえの恐ろしさ、そしてその愚かさすら自覚できない国民。

メディアも天皇家のプライバシーはないと完全に否定しているがそれは大きな誤りであろう。
そもそもプライバシーの喪失という事は人権否定にもつながる由々しき問題であり軽々しく口にすべき事でないだろう。

象徴という言葉の前に誰の為の皇室なのか。
あたかも宮内庁の為の皇室、怪しげなイデオロギーを振りかざす輩の為の皇室的側面を敏感に感じ取る多感な若者の間では、不要論、解体論まで飛び出している。

将来の日本を考えた場合、莫大な予算を注ぎ込む天皇制度はそれほど必要なものなのだろうか、こう言った漠然とした疑問は誰でも抱く事だろう。

このままでは江戸時代の頃の存在感のない質素な皇室の様にいずれ時代と共に大きな変化を余儀なくされるであろうし、現在の皇太子の心証は解らないが行動、発言等はそれを暗示している様にも思える。

いずれ皇室の縮小、簡素化論ではじまり、解体論も出てくるのではないだろうか。

それはそれで健全な議論であろう。

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