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2008年3月 9日 (日)

土井隆雄氏の夢

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団塊の世代にとっても「自分の存在、認識」という大命題からのがれる事ができない人もいるだろう。

スペースシャトル、エンデバー号に乗り込む予定の53歳になった土井隆雄氏は会見の中で、地球という存在を自分の目で宇宙から眺められる嬉さを述べられていた。

きっと、自分という存在、そして宇宙という存在をある種の哲学的大命題として心に抱きつつ科学者の視点で、分刻みの作業をこなしながらも一体何を思うことやら、想像しただけでも面白い。

「むかし、をとこありけり」で有名な伊勢物語のくだりで、
世間知らずのお姫様が月夜の晩に誘拐され、攝津の芥川まで来た所、浅芽ヶ原の草原に夜露が無数に光り輝いているのに驚いたのと同様に、漆黒の闇の中で次第に小さくなってゆく地球を見ながら、ある宇宙飛行士は宇宙ホタルを見たと言っていた。

はじめて見る、広い原っぱに無数に光輝く夜露と、カプセル外に放出された宇宙飛行士のオシッコをきらきら輝く何千の宇宙ホタルと表現した様にここに共通した原初的体験がある。

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あえて言うなら、この夜露をはじめて見た高貴な平安時代のお姫様にとってはカミ、ホトケのなせる事ではないか、と考えたのだろうか。
それが同時期、日本に伝来したであろう大日如来か、或いは既に存在していた阿弥陀如来だったのかもしれない。
それやこれやで日本には沢山の神様がおられる。

アングロサクソンも宇宙ホタルにカミを感じたのだろう。
それが人格神なのか、哲学的な物的神なのか知る由もないが一人だけもしくは一個だけなのだろう。

日本人の初宇宙飛行士の秋山豊寛氏は多くを語らず、福島の山奥でPC、携帯電話を排除し、花鳥風月を楽しみつつお百姓さんの如き生活に変わってしまった。

過去の宇宙飛行士の中には宇宙で体験した感動を伝えているが、中にはトーマス・アクィナスに喩えつつカミの存在を説いておられる方もいる。

宇宙から地球を見ても日本人にとってはきっと綺麗、美しいと芸術的表現はしてもアングロサクソンが云う、

「神様にしか創れるはずがない」などとは決っして考えないだろう。

さて、土井隆雄氏は無事帰還後になんとコメントされるのか。

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