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2008年6月22日 (日)

感謝の念

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愚生が子供の頃、ご近所で開業されておられた内科医は威厳があり、周囲から尊敬の念で眺められていた。
何より、医院の門をくぐっただけで治った様な気がするくらい存在感のある先生であり、今でも、にがい薬と温厚で包容力のある表情を思い出す。

昨今、アメリカ在住の友人らは異口同音にアメリカ型の様な医療後進国にしてしまったなら大変だよと。

例えば、虫歯の抜歯だけに6-10万円、盲腸の手術に100万円以上の請求がなされ不法移民、低所得者らは病院に行けないでいる。

日本には素晴らしい医療技術そして国民皆保険という世界に誇れる制度があり、結果として日本の平均寿命は世界一とよく云われる。

しかし医療システムが狂いだしてきており、その最たる例が日本を支えてきたお年寄に負担を強要させるといった行政の浅知恵、欺瞞。
又、それを厚生省の誤った行政とする見方に集約される不可思議な現象。

医師の過重業務を理解しようとしない患者、治って当たり前とする患者からすると結局、医師対患者の心の乖離に拍車をかけるだけだろう。

日本人の根っ子に長年、先生と称され、尊敬されてきたお医者様に対する’感謝の気持ち’が薄らいできている事と関係はないのだろうか。

何故なのだろうか。

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愚生の記憶ではその当時、政治力のあった土建屋団体と並び称され、自民党に対する強力な圧力団体の日本医師会々長であった
故武見太郎、別名ケンカ太郎とも揶揄された氏が豊富な資金源をバックに無茶苦茶な医師優遇税制なるものを立ち上げ、国会でゴリ押した頃からマスコミの過剰とも、ヒステリックとも思えるバッシングに晒され続けている。

故武見太郎氏の一概に軽率とは言えないまでも医師会の権益拡大を狙った方針が氏の没後リバウンドしてしまい、医療費切り下げからやがて医療システムの危機へと繋がったと言えなくもない。

当時の武見太郎氏の驕り昂ぶった言動はバブル最盛期の箱物行政に徹し、あげくに財政を破綻させてしまった当時の夕張市長の威勢のよかった短絡的発言と二重写しに愚生には聞こえる。

故人に鞭打つ気などさらさらないがトップに立つ者の先見性の欠如の見本の様にも思える。

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