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2008年7月 8日 (火)

オミックス医療の凄まじさ

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賛否、誤解をかもし出した「個体は遺伝子の乗り物だ」で有名なオックスフォード大学、動物行動学者R,ドーキンスの「利己的な遺伝子the selfish gene」-1976年で、進化とは遺伝子pool内で特定のある遺伝子が数を増やし、又、ある遺伝子は数を減らす事だと書かれていた。

50年に一度、科学史に残る大発見があるといわれ、dnaの二重らせん構造の発見から50年後の2003年、dnaに書かれた生命の暗号集とも云われるヒトのゲノムマップが解明される。

そして現在ほぼR,ドーキンスのセオリー通りに進み、生命現象をつかさどる分子情報を体に埋め込んだマイクロチップで集積、病気の予防、治療の質を飛躍的に向上させるオミックス医療-Omics-based Medicineの研究が進んでいる。

dnaの塊であるゲノムgenomeの中に遺伝子geneが含まれているが、この遺伝情報を元に特定の領域が転写transcriptされたm-rnaから蛋白質が作り出される。その研究transcriptomeが進み蛋白質の分析proteomeから代謝系に至る分子をネットワークシステムとしてとらえている。

つまり、生命を分子的ネットワークのシステムとしてとらえ、geneから各疾患を割り出し、発症予測をする考え方である。

以上のことから将来起こりうるかもしれない腫瘍、心、脳疾患etcの発症確率の予測、しいては予防的治療、或は前もって個人由来のオリジナルな臓器の栽培、移植も併せて行われる様になるだろう。

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であるなら、将来の医学、薬学をはじめとするライフサイエンスは根本的な変換を余儀なくされるのだろうし医療は現在とは全く変わったものになるだろう。

この研究が順調に進むとはまだ考えずらいが何れにせよ、個人の寿命まで予測される時代の入り口という事なのだろう。

ならば将来の哲学、宗教学も根本的に大変革せざるをえないだろう。

ある意味、生物学の一つの到達点なのか。

もの凄い学問である。

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