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2008年9月27日 (土)

作家の洞察

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優秀な作家の物事の本質を見極める眼、洞察力は凄いものがある。

バイウォターという作家が第二次世界大戦における日本惨敗に至るまでの経過を詳細に予測していた。

彼の著書「太平洋戦争と其批判」(大正15年出版)の中に、「日本は奇襲で日米開戦し、当初は優勢を保つがアメリカは南方諸島を経由し次第にもりかえし日本はいずれ負けると書かれている。

同じく日本では、清水広徳が、著書「次の一戦」(大正3年出版)の中で東京大空襲を含め日本の負けを見事に予測していた。

つまり、両作家とも第一次世界大戦をつぶさに観察した結果より導き出された、日本惨敗という答えを大正時代に既に出していたわけだ。

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同様に、今回のアメリカ発の金融危機を数年前から警告していた経済学者がいる。

ノーベル賞経済学の受賞者スティグリッジ教授の著書、「世界を不幸にするアメリカの戦争経済」の中にも書かれていたが、
「昨今のアメリカ、サブプライム問題は結局、イラク戦争の経済的影響を隠蔽する為に減税、低金利政策を時間稼ぎに長々と続け、その間にサブプライムローン債権問題が生じた」と論破している。

そして、連邦準備制度理事会のグリーンスパン元議長は「裸の大様」と揶揄されている。

その根底には住宅バブルで土地、建物は値上がりするという条件下で不動産を債権、証券化しても自国の金融市場はアメリカ政府が完全に制御できうると考えていたらしい。

余談だが森田 実氏は、この本はすべての日本人に読んでもらいたいと言っていた。

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世界を人質に取ったサブプライムローン問題の本質を一言で言い表わすなら、

’マネーゲームのなれの果てのあきらかな人災’である。

しかも、イラク戦争が引き金になっている。

イラク戦争の戦費が300兆円、サブプライムローン債権問題の解決にその数倍必要とされる。

アメリカの仕出かした大問題を黙って尻拭いさせられている日本だが、アメリカの不透明でギャンブル性の高い金融手法に対して非難する声を誰一人としてあげていない。

又、無能な政治家のブッシュ、コイズミ、ブレアの責任を問う声もまだあがっていない。

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コメント

最近紹介されて読んでいるメルマガがありました。
この方が書く国際情勢は興味深かったです。

ロシア政治経済ジャーナル
http://www.mag2.com/m/0000012950.html

投稿: 北遊人 | 2008年10月 2日 (木) 12時22分

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