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2008年10月 5日 (日)

分かりません

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バンクーバーにいる友人で釣り師でもある中華系2世のleeさんは陶器を見ると、よく冗談を言って笑わせていた。

「中国3千年の歴史、嘘ばっかり!」と。

中国由来の焼き物、炎の芸術ともいわれる特に古い骨董と必ず対極にある精巧に作られたインチキとの真贋論争は実に興味深い。

テレビでお宝探偵団番組をみると、中島先生なる鑑定士が登場し古い陶器を自信たっぷりに評価しているが、鑑定する人も実は鑑定されている事をお分かりなのだろうかと、ちょっと疑問に思う事もしばしば。

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その価値をお金で言い表わす俗物的手法に、製作者に対する無配慮を感ずるにしても誤解があり、嘘があり、思い込みがありと、あまりにも人間的だ。

鑑定士らの眼識を絶対条件としているのであるなら’分かりません’というフレーズはないのか、それとも使用禁止なのか?

故白洲正子、川瀬敏郎らの共著書、「白洲正子、美の種をまく人」の中で贋作に徹した陶器つくりの職人技が紹介されており、徹底したニセモノつくりの作品を高く評価している数ページがある。

おおよそ、後世に名を残す名工は必ずしも金銭的にはめぐまれず、没後に評価される事が多い様にも思われる。

女史曰く、優れた品は毎日眺めていても決して飽きはしないが贋作はその内に飽がくるのだそういだ。しかし贋作のなかに本物以上に優れた芸術性を見た事もあると述べている。

これが本当の目利きなのだろう。

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既に世の中では’分かりません’というフレーズは禁句となったのであろうか。

事象は因も縁も常に変わる、作品も常に変化を遂げるのが当たり前、すべては相対的であって絶対不変なものはある筈もない。

曖昧さ、漠然とした事象、空間、これこそ東洋のお宝ではではないのかな。

愚生、必要に応じ自信をもって’分かりません’を使っている。

これは誤りか?

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