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2008年10月23日 (木)

古本屋巡りと釣り

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共通するものはただ一点、見逃した新たな感性との出会い、驚き、そして興奮か。

好奇心の旺盛であった貧相な学生時代の昭和40年代、神田神保町の古本屋通リをよくたむろしたが、愚生の欲した稀本を見つけるのは至難の業であった。

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何となく、かび臭い古本屋の奥に鎮座し、読書にふけっている近寄り難い頑固そうなオヤジ店主のイメージはどこか似かよっていた。

クールでスマート、眼鏡の奥に済んだ冷徹な眼を有し、愚生を一瞥後、瞬時に見下し、「なんしに来たんだ、コノヤロ!」とまでは言わないまでも(笑)、「お前に我が書店の大事な古書は売りたくない」といった、気だるい対応、物腰であった事を思い出す。

その頃に入手した古書のうち数冊は今でも、我が家の第一級お宝である。

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昼過ぎにはいつも早稲田の?近くの安いレストランに入る。
お金が無いので(笑)いつも300円のラーメンの大盛りを注文、周りを見渡すと時には、買い求めた文系の古本をテーブルの端に高く積み上げ、いかにも勝誇ったかの様に超豪華な、何たら焼肉定食を喰っていやがる、生意気そうな学生を見かけると無性に腹が立った(笑)。

苦労して探索中の古書を発見した時の心模様はちょうど雨あがりの夕刻、誰も入渓しない、済んだ渓相の流で、ルアーの着水点周りに、瞬時に銀色にはしり輝く魚体を見た時と見事に一致する。

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お客は皆、静かに買っていたが愚生、「あまりお金がないので、まけて下さい」!とよく値引きしてもらったがその時はどのオヤジの顔も一様に呆れかえった表情だった。

そのうちに、通い慣れた古本屋のなかには、いつの間にか愚生の好みそうな古本をさりげなく一箇所に陳列してくれたり、何も言わずに値引きしてくれるオヤジの無愛想ながらもその江戸っ子気質がとても嬉しかった。

なにせweb検索、faxなどありもせず、全て一対一のやり取りが面白くもあり、購入した古書の元の所有者の素性、由来を聞くのも楽しいものだった。

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若かりし頃、一度だけ、怒られた事がある。
ついうっかり、「値段ってどうやって決まるの」と聞いてしまった(笑)。

素晴らしい古書の文化を消失させてはならない。

日本中の古本屋のオヤジ達、!!

元気かー!!

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