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2008年11月26日 (水)

エリモのオヒョウ

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「陸が全く見えねぇ、サキの南東でオヒョウを獲ったもんだ、ポンポンでドラム一本炊くが、でっけいのが掛かり、本当に面白かった」と言って、70歳過ぎの現役漁師のお爺ちゃんは奥に行き、なにやらゴソゴソと箱の中を探し回り、これがオヒョウ針だと云って大きな釣り針を見せてくれた。

「いいか、延縄でやるんだ、畳一枚もある奴は上がってこねぇ!」、

「そういう時は、途中まで上げて一気に緩めるんだ、そうすると頭を底にぶっつけて力がなくなるからその時に一気に上げるんだが大変なんだ、あれは漁なんてもんじゃねぇ、でっかいのは船には上がんねぇし、本当にゆるくねぇんだ」。

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そして、
「俺しか、そのオヒョウ場を知らねぇんだ!」と

誇らしげに、遠くを見据えつつ、語って聞かしてくれた。

横にいた跡取り息子、孫らが何度も、教えろと言っても、

「バカヤロー、自分で見つけろ!!」の一言、

お家族にとっては今尚、お爺ちゃんは頼もしいヒーローだ。
フィッシングとハンティングのヒーローは、常に冒険者であり続けなければならないと何処かの国の諺にあったが、壮大な失敗、間違い、試行錯誤の中から遂に誰も成しえなかったオヒョウ場を見つけたのだろう。

併せて、縄文文化の原形でもある、獲り過ぎを戒め、漁の本当の面白さとはこうなんだと、教えてくれている。

愚生に対して、「一度、連れて行ってやる、でも本当に大変だぞ」、と言われて間もなく、御地を離れる事となった。

無線、レーダー、GPS、魚探等何もない頃、すべてが勘と度胸の時代、そのまま手つかずで残しておきたいオヒョウ場でもある。

20年以上前、ミサキの漁家に石楠花を貰いに行った時に伺ったお話しである。

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