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2008年11月 6日 (木)

白洲次郎と民族性

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正力松太郎が巣鴨プリズンに収監された頃の1946年、読売新聞の社説には「天皇も戦争責任あり」、「共産党人民戦線を作れ」などと書かれていたらしい。
現在、大きく右によれ過ぎてしまった読売新聞だが、その社史は左右両極へあたかも浮き草の如く、ぶれの繰り返しだったという事か。

戦後間もない読売新聞の共産化を時のGHQにかけあい、ひっくり返したのが白洲次郎だったらしい。

著書、「白洲次郎の流儀」によると、ケンブリッジ時代、買ったばかりのベントレー1924年式、3リッターエンジンでイギリスから各国を経由し、ジブラルタル海峡までガタボコ道をドライブしたというからメカの知識、運転技術、度胸など半端なお方じゃない。
やがて国際感覚を身に付け、帰国後、この戦争には負けると確信し、今の武相荘でお百姓を始めたとされている。
そして戦後、吉田首相のブレーンとしての仕事っぷり、生きざまが今盛んにもてはやされている。

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たった一冊の自著、「プリンシプルのない日本」にも面白いことが書かれている。

なんとも響きの良い男、絵になる男、育ちの良さとはこういう日本人を指すのであろう。
スーツはイギリスのヘンリーブール、カバンはヴィトン、散髪は帝国ホテルの床屋、車は他に68’ポルシェ911S等でnoblesse obligeをわきまえ、友情、そして気骨にあふれた日本人であったらしい。

又、最初にジーンズをはいた男、マッカーサーを叱った男などとも言われているが真偽の程は定かではない。

しかし50年以上前、当時の白洲次郎評は傍若無人、陰謀家、ラスプーチン等々罵詈雑言の山であるところがいかにも日本的でもある。

当時の人々が白洲次郎のストレートな言動に嫌悪感を感じた事は十分考えられるとしても、同時に根底には島国的閉鎖思考があるのだろう。

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異文化、異端を排除する内輪の論理で横並び行動、同一心情を良しとする村社会ならではのトラウマ的心模様で、今でも社会の隅々に残っており、形を変えて時々ご登場する。

例えるなら、ニューヨーク5番街の雑踏の中を小旗を先頭に、数十人の旅行者がカメラ、両手に沢山の買い物バッグをかかえ、サル軍団と揶揄されながらも一列縦隊で平然と練り歩く勇気ある行動と言うべきか、病理的行動など、その最たる症例だろう。

横道にそれたが、白洲次郎はプリンシプルのない人生、プリンシプルのない職業の恐ろしさ、そして虚しさを説いている。

大変、重要なことだ。

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