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2008年12月 3日 (水)

ビル・エヴァンスと西行の枯葉

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ヘロイン、コカインが最後まで付きまとった、ビル・エヴァンス、しかしながらそのジャズピアノは今なお、世界各国の奏者に大きな影響を与え続け、その「枯葉」も形を変え、新ヴァージョンが次々と発表されている。

西行の句に「枯葉」という単語はそれほど用いられてはいないが、
平安時代の大坂を詠んで、

   津の国の 難波の春は 夢なれや   
   蘆の枯葉に 風渡るなり        <新古今より>

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直線的に突き進む西洋、片や、変化なく、循環を良しとする東洋。

西行を後世の人は矛盾の人とも言っているが、優れた芸術は聖と俗の深い矛盾から生まれるのか。
矛盾する自己と、自然を深く眺めているが、それを梅原 猛氏は天台仏教の止観の世界観だと言っている。

白洲正子は自著「西行」の中で、空気のように自由で、無色透明な多くの謎に満ちている人と表現している。

「枯葉」の中に輪廻の思想が見え隠れしている東洋、一方、アングロサクソンが勝手に世界中に撒き散らした’グローバリゼーション’なる猛毒を含んだ単語同様、徹底的に突っ走る西洋。

21世紀はこの解毒効果だけではない循環の思想が断然面白いはずだが。

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