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2009年2月19日 (木)

村上春樹の受賞スピーチより

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作家の村上 春樹さんがエルサレム賞受賞式の際行ったスピーチが話題になっている。

Always on the side of the egg/by Murakami Harukiより、

"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg."
Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg,
I will stand with the egg..
以上、イスラエル紙、HAARETZ.COMより一部抜粋、

優れた比喩である。

だが壁vs卵すなわちイスラエルvsパレスチナの単純明快な二元論だけでとらえてはお笑い種でしかない。

他にも企業vs派遣社員、ゲルマンvsホロコーストで虐殺されたユダヤ人、征服者vs被征服者等々あってもいい。

村上 春樹のスピーチは受け取る人それぞれに独自の質問を呈し、受け取った人自身の影を映し出してくれる。

正邪の論理ではない弱者の視点、弱いものの味方、たとえ間違っていても弱いものの側につくと述べておられる。

しかしスピーチにはないが重要な事は弱いものがいつも正しいわけではないという点にあり、この部分が愚生ら団塊の世代の勘違いしやすい所でもある。

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人の「正しさ」ではなく、根っこにある「弱さ」が彼の本の中にある。

あえて深読みするならば、大きい卵は小さい卵を救う意思はあるのか、卵の集合体が壁ではないのか、そしてそこにこそ根源的な悪が潜んでいるのではないか。

でも皆、大きな卵になろうとしているんだという事に簡単に気付く。

どうだろう、この大きな矛盾?

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