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2009年3月 2日 (月)

心耳と心眼

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生物の過去から現在まで異物の攻撃痕をチェックするのも免疫学だとするなら、その免疫学者でもある多田富雄さんの書の中に「古人は心耳で聴く」といった表現をされているが、いかにも科学者らしい含蓄に富んだ言い回しにも聞こえる。

多田富雄さんはご自身が患った時、音を想像する、所謂心耳で小鼓の音を聴き、謡曲を謡う、すると見えない舞台に舞が見えてくると書いている。
そして私の脳の中の能舞台で名曲を鑑賞した。
すると不思議に心が休まったとある。

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同様、ある恩師が「心眼でみる」という事の重要性を何度となく説かれた事を思い出す。
師は当時、まだマクロ顕微鏡全盛の時代にミクロの世界を仮想、そして構築された世界的にも名の通った病理学者でもあった。

無音の中に音を想像して舞う能の世界、かたや小さな事実を積み重ね、その中から仮説を構築する能力を問われる科学の世界、それは又主観vs客観であり、芸術vs科学でもあるのか。

両者は一見、関連性はないようだが脳内回路は意外と途中まで重複しているのかも。

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