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2009年4月24日 (金)

ないものねだり

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何年か前、ヒースロー空港の事であった。
ジュネーヴ行きの便に乗り換えるのに時間があったのでバーで、ぬるくて間の抜けた、不味いイギリスビールを飲みながら何気なく駐機場を見ると、使われなくなったブリティッシュエアーのコンコルドの優雅な機体がポツンと寂しく、雨露に曝されていた。

アメリカのboeing、m/douglasに対抗すべくフランス、イギリス両国が威信をかけた巨大プロジェクトで莫大な資金を投入し、超音速旅客機と銘打って鳴り物入りで登場した飛行機だったが、燃費は悪い、不便で高い等の理由で、製作段階で既に失敗する事が分っていた事が後々暴露され、大問題となった経緯がある。

飛ばすほどに赤字が膨らんだコンコルドの大失敗の原因は明らかにヒューマンファクター、それにテクニカルな致命傷が加わったよく見られる単純な図式でまさしく元祖’concorde fallacy’である。

この’コンコルドの誤り’に似た様な事が今、北海道でも行われている。

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新しく北海道新幹線を造り、今でさえ赤字の航空各社間の少ないパイの分捕りあいに新たに参入するらしい。

馬鹿げた事に勝算は度外視し、根拠の薄弱な経済波及効果なる屁理屈を引っ張り出しているらしいが、もうこれ以上、交通網の必要ない事は北海道民の子供でさえ分っている。

加えて、余りにもハイリスクな事業であり、失敗した時に残される巨額な負債、言い換えれば今でも財政再建団体の一歩手前でパンク寸前にも拘らず、更に道債2000億円以上の起債をしてまで造るなんて、石原慎太郎の立ち上げた自爆覚悟の新銀行東京によく似た愚策である。

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又、長期のグランドデザインを描ききれず、己の言質を有せず、何時も下を向き、誰が書いたか分らない原稿をただポカンと朗読している中学生が如き、高橋はるみ北海道知事の希薄な存在感も気になる。

同じ女性知事でも、’もったいない’を唱えて当選した滋賀県知事の様な方であったならと思うのは愚生だけだろうか。

未曾有の経済危機のご時勢、景気刺激策は大いに結構だが、トンネル堀り専門の土建屋が考えた出した様な大プロジェクトに盲目的に従っているだけでは駄目である。

北海道民の皆さーん!!

このままでは北海道は破産しちゃいますよー!!

「そりゃー、何であれ、あるにこした事はない」の田分けた考えはそろそろ、キッパリ止めませんか。

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2009年4月12日 (日)

何でも見てやろう

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江戸時代末期、外国奉行の新見正興ら80名が着物に刀、月代にちょんまげファッションでニューヨークのマンハッタン、ワシントン等を訪問し、そこでとてつもなく進歩したアングロサクソン文明を見た時、果たして何を感じとったのか。

優れた感性と好奇心を持ち合わせたであろうお侍さん等はきっと、エレベーターに乗って驚き、感激し、ナイフとフォークに戸惑い、洋式トイレを恐るおそる使用した事など、想像しただけでも可笑しい。

包容力の大きさ、国土、国力の桁外れの違いから少なくとも前時代的鎖国の恐ろしさを学んだ事は間違いない。

同様に1930年代、ニューヨークのマンハッタンで次々と建てられたアール・デコ様式のクライスラービル、エンパイヤステートビル等の巨大建築群、優れた商、工業を間近に眺めた日本人は何を感じとったのか。

帰国後、その常識的な考察はきちんと成されていたものの、第二次世界大戦に突き進んだ愚行の根っこには強固な国家主義があった。

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昨今、北朝鮮のミサイルだ、やれ人工衛星だの議論の中に日本の核武装論も飛び出す。
国家の危機をあおりつつ、日本の病理的国家主義のかすかな姿が見え隠れする。
翌日には冗談という事に落ち着いたが、昔から普段は表立って顔を出さずにうごめく大きな集団がおり、確かに多くの国民の支持を得ているのも事実である。

田母神元航空自衛隊幕僚長が就任した時の安倍総理を筑紫哲也はいみじくも「もしも安倍晋三が核のボタンを持っていたら」と題して痛烈にタカ派を批判していたが現実味を帯びている。

歴史的にも覇権主義国家の末路は哀れである。
アメリカは確実に衰退、滅亡にむかいつつ、やがて基軸通貨はドルから円に代わるとの予測も現実味を増し、歴史上、繁栄を永続している国家など存在しない事はヨーロッパを旅すればバカにでも分る事だ。

小田実著、講談社「何でも見てやろう」の様に、初々しい感性を持ち合わせれば、旅って過去、現在、そして未来を予見させてくれるし、想像させてくれる。

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2009年4月 9日 (木)

上原、ヤッター!

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その昔、かみさんを連れ、アトランタ経由、DL852便でボルチモアに行き、Renaissance Harborplace Hotelで数日過ごしたが大西洋に面した港のとってもきれいな町で大リーグ、ボルチモアオリオールズの球場も近くにあった。

ラテン、東洋、黒人系の少ない清楚な都市といった印象がある。

寿司が美味しく、大西洋産のカキ、ウニもいける所であった。
そのウニの殻を見せてもらったが、北海道のムラサキウニと同じ様に見えたが、倍以上の大きさには驚いた。
余談だが、カキは厚岸、ウニはエリモのバフンウニのほうが数段旨いのは云うまでもない(笑)。

コンベンション前日、港近くのシーフードレストランで茹であがったばかりのムール貝を肴にビールをグイグイ飲んでいると、毎年お会いする懐かしい知人が何人かいたので、挨拶すると陽気な返礼をいただくが’よく喰い、よく喋る’とはアメリカンの為にあるのかも(笑)。

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今日、そのボルチモアで行われた、オリオールズに入団した上原が対ニューヨーク、ヤンキース戦で初先発し、すごいプレッシャーの中で見事な勝利投手となった。

オリオールズのライト側スタンドは建物があり、サンフランシスコジャイアンツ球場のライト側スタンド裏は海に面して造られており、大雑把ながらも個性的な球場が多い。

はたして弱小球団で、10勝以上いけるか!

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