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2009年10月 2日 (金)

深夜のフクロウの合唱

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深夜、露天風呂気分で窓を開け湯ぶねに浸かり静かな中で本を読んでいると近くでフクロウが2羽お互い数百メートル位の距離を保って交互に鳴き合っている声が聞こえる。

どうやら一定の決まりがある様である。
まず最初に饗音装置は太く大きいのか、貫禄のあるお声のフクロウがホォーッ、ホッホッと野太く重たい低音を発すると、続いて必ず数十秒後に片方のフクロウが真似て鳴く。
後者のフクロウは発音があまり上手とは云えず、音量に欠け、語尾の発音も不明瞭でまだ一軍登録はむりか。

主導する貫禄のあるフクロウの声は周囲を威圧する様でもあり、その昔、茅葺の家に住んでいたアイヌの人達がカミの鳥と言い表した事も十分うなずける。
又、アイヌの古老はフクロウの近くにクマがいる事もあるよとおっしゃていたが、確かに今、近くの畑にクマが出没しているそうだ。

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愚生が水音を立てると鳴き止め、静かにして暫くすると再び野太いお声のフクロウが先ずはじめに鳴き、続いて若輩者のフクロウがその後に習い、それが延々と等間隔で繰り返され闇夜に響きわたる。
両者とも変化のない一定のリズム、音量、音の高低から察するにその位置どころか、顔の向きすらも変えていないのだろう。
あえて理由付けするなら、お互いの集音装置の微調整なのか、あるいは発音の授業中なのか分からないが太古から繰り返されている儀式なのかもしれない。

読みかけの本は山田 和著、「知られざる魯山人」。
魯山人のヨーロッパの芸術家をもうならせた作風と、白洲正子をもってして傍若無人、無知、無教養といわしめ、挙句には周囲に嫌悪感さえ抱かせた強烈な個性との乖離に疑問がわく。
芸術はその人間性に嘘はつけない筈だ。

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