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2009年12月 1日 (火)

北風磯吉さんのお気持ち

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20世紀初頭、帝国主義が闊歩しつつあった時代とはいえ、アイヌ民族の方を愛国主義者に仕立て上げてしまっては論理的にも破綻している所か、もはや茶番劇、北風磯吉さんのお気持ちたるや、いかばかりだったのか。

国家の裏面にこの様な卑しくもあり、残虐な醜い顔があるにも拘らず、数年前には藤原正彦の「国家の品格」だの、安倍晋三の「美しい国」とやらの情緒的でもあり、自愛的フレーズが一時話題になりもした。
知識人、政治家等が時として恣意的に唱えるこれら三流以下の出版物、安っぽいイデオロギー臭をぬきにしても、批評に耐えうるだけの理論武装があったとは到底思えない。

文明国を目指した国家が異文化、異民族を騙し、蔑み、挙句に利用し尽くしている事例は愚生が直接見た限り、アメリカに限らず、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、アイルランドにもあった。だが異文化のぶつかりあいは歴史家のいう近代化への象徴的出来事としても決して免罪符としてはならない。

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日本人論をぶつ気などさらさらないが日本人ほど、異文化、異民族に対し、対応の異なる民族も珍しいのではないだろうか。
司馬遼太郎が言う様に、また人種別dna配列から分かる様に弥生以後、渡来人並びに縄文人との雑種交配が今の日本人を成したと云われているにもかかわらず、アジア系には差別感情を、アングロサクソンには羨望の念を、そしてフランスと名の付くものには憧れに近い感情を抱くこの大きな矛盾。
また、この地に今も根強く残るアイヌ民族の方達に対する、和人の下等な偏見、差別感情をときたま目にする。
和人のアイヌ民族に対する、優越感を内在するかの如き、愚かなracismの根っ子に一体何があるのか、たとえば世界の路地裏を歩き、匂いを嗅げば少しは分かる事でもある。

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