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2010年3月20日 (土)

イエローカード必携の頃

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中川五郎次の持ち帰った天然痘予防に付いて書かれた露語の種痘書は日本幽囚記byゴロヴニンの翻訳者でもあった馬場佐十郎の翻訳で「遁花秘訣」と名を変えるが、その原因を本書にはなんと書かれていたのだろうか。

1970年代に入り、ウィルス学が急速に発展するとその痘瘡苗に抗原として用いられたウィルスは、天然痘ウィルスと同属で、極近い牛痘ウィルスと考えらるようになる。
やがてそのウィルスは遺伝子配列よりまったく別ものとされ、今では自然界で野ネズミの間で継代されているらしいワクチニアウィルスと理解されている。

NY9/11以降、バイオテロの筆頭に上げられる天然痘に対する抗体作成にあたって、より安全性が高く、より強い免疫力をもつ改良型のワクチニアウィルスが再登場、またベクターの中には抗原遺伝子を複数作製する事が可能で、エイズワクチンとなりうる可能性も秘め、今ではバイオの世界で一躍、ヒーロー的ウィルスでもある!!

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昔の海外旅行は種痘接種を証明するイエローカード/国際予防接種証明書は必携であり、直前に決まった時などは急いで近くの検疫所に行き、接種してもらった記憶がある。
繰り返しになるが当時はまだ接種する側、される側共々、牛痘ウィルスと考えられ、それを信じた者、或いは信じなかった者も救われた時代であった。

ジェンナー、そして中川五郎次らは疫病に何某かの精神性を加味して考えていたのか。
それがナノの世界のウィルス戦だと知ればさぞかし驚く事やら。

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