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2010年8月20日 (金)

逃げたお魚さん

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積丹サル湾沼前沖、8月19日深夜1時、船上で竿を持ちジグを振っているのは愚生のみ、船長を含めた他の8人は熟睡、昨年と違い無風、快晴、若潮、微かな揺れの中、数時間前に起こった巨大魚との格闘で血中アドレナリン値がまだ正常値にもどらない為、そして2度目の奇跡を期待しての事であった。

それは釣り開始後数時間経過して最初に突然掛かった大物、ぐいぐいと重量感のある、ゆっくりとした引っぱりで釣り竿では全くコントロール出来ない。
なんとか6-7メートル引き寄せても直ぐに勢いよくスプールが逆回転、それを何回か繰り返すが全く引き上げられない。

時化っぱやいカナダの海では巻上げを止めるとギブアップと判断されることもある。
ライフル片手の薄汚い髭ずら船長は有無いわさずナイフで釣り糸を切り、途中まで挙がってきた大きなハリバットを逃がしてしまった憎っくき焼酎焼けの赤ら顔が頭を過ぎった。

しかしここは日本、横で見ていた船長はゴム手袋を装着して釣り糸を持ち、なんとか数メートル引っぱっり上げたが愚生の前方にいた敵はやがてゆっくりと右前に移動、しかもゴム手袋が釣り糸で破れた。

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疲労困憊した愚生をみかねたのであろう一週前でっかいエイを船べり近くまで引き寄せた実績をもつ愚生のブリ釣りの師匠でもある岩内の釣り名人が代わってくれ、格闘してくれる。
岩内の釣り名人は敵がお休みしているすきに2-3メートル巻き上げたがそれ以上は全く無理、そしてまたスプールがゆっくり逆回転し、やがてラインは方向を変え今度は船底へと流れた。
そこへ今度は二の腕の太い皮手袋を装着した札幌の釣り名人が登場し釣り糸を持ち、二人掛かりの巻上げを愚生は横でただ傍観するのみ、やがて終章へ・・・。

船上は皆ため息、掌の傷ついた船長、釣り名人等の一致した見解はエイだろうとの御診断を授かった。

やがて釣りは終了、積丹半島を背景にした見事な朝焼けの中、船長が巻き上げたシーアンカーの細いロープに4号peライン&100ポンドジョックリーダーが絡まり、格闘してくれた浜ジグはなんと無事愚生の手元に返ってきた。

見えないドラマを想像するのもまた良い。

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