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2013年4月 2日 (火)

雲水さん、がんばれ~

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日本書紀には、百済からの使者が金銅の釈迦一体像を持って日本に来たと書かれているらしいが、ご先祖は如何程、感謝したことであろう。

だが使者は同時に「福徳果報を生ず」と言ったとある。
ようは、’空’であるべき仏教にあって、いきなり現生利益をのたまっってしまった、呆れると、司馬遼太郎も書いた。
だが見ようによっては正直でもある。
当否はどうあれ、宝くじ必勝祈願に似て、万馬券必勝祈願に通ずる思考法である。

余談だが、檀家制度などと徳川幕府の攻略的手法が今に遺残するも珍妙にして、奇なり、である。
私ごとだが、愚生の家は由来、曹洞宗である。
雪深い悪路の中、年忌法要に来て頂いた若いお坊さんはとても正直な僧であった。
読経後に茶をすすりながら、こともなげに、
「先般行われた曹洞宗の代表選出では多額のお金が動きました」と聞きもしないのに平然と仰られた。

公人として僧の発言に二言はないだろう、なぜ門外秘をこんな調子で各檀家のご法話でなされるのか。
それを嘘、虚の悪心を説く永平寺に学んだ現代的成果と判断してよいのだろうか、あるいは佛の前に不二、真摯であろうとする御姿ととらえてよいのだろうか。

お若い僧はヒーローの出現した13世紀と21世紀の今を乱世という同時代的な視点でとらえているのか、愚生は僧自らが抱える問いに最大苦悩のすえ、一途に宗祖に倣う修行心をその澄んだ瞳の奥の眼蔵に見た。

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同じく、財を成した大企業家、創業家のとてつもなく立派なお墓が建ち並ぶ高野山真言宗の何某寺では資産運用損失が6億8千万円の異常な数値が表沙汰になった。

’一切が空’とのたまっておきながらhierarchyを見え隠れさせて虚栄心をくすぐる、ある種三流ヤクザの悪徳商法もどきで稼ぎまくった悪銭との下野評に抗弁できるか。

デッカイ賽銭箱ばかり作りやがって、「こいつ等、影で何をしでかしているんだ」、とは安酒を喰らった呑ベイの真言、高野の真言よりはるかに重い。

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明治の国家が期待を込めて作ったnew versionの神様は先ず、仏様をやっつけ、古の神様もやっつけ、神州不滅をお題目にしながら情けないことに自らも1945年に死んだ。
しかし、日本人は誰一人としてその神様を嘘つきとは言わなかった、なぜか。

日本の神様もまったくもって不条理/absurdumである、さらにそれを信じろ/cdedoと言うのは欺瞞であり、20世紀最大の大嘘つきと明言するのは愚生だけにしても、不条理なるが故に我信ず/credo quia absurdumと2世紀の神学者の論も感性と理性の間にnormalな壁を持つ日本人には所詮、詐欺師の戯言にしか聞こえまい。

それにしても釈尊のいう「諸法無我」には強力な自爆装置が付いているに違いない。

お若い僧はそのことも熟知している。

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