« b.bキングの聴き方 | トップページ | ブリ釣りのある風景 »

2015年7月20日 (月)

この国の形なのだろうか

Imgp6272
’天下人の器’という言葉がある。
その中には、おらが村の殿様にだけは是非とも弁えてほしいと願う、村人の素直な感情が込められている。
おらが国の誇りであってほしいから皆、天下人の安倍晋三にそれを期待する。

しかし現実は、首相を含む多くの世襲議員らの人間としても余りに未成熟で、磨かれきれない、ひ弱さを痛感させられる昨今である。
下剋上の戦国時代を生き抜ぬいたサムライの胆力、器の大きさに比ぶべくもないが、国を治める命がけの覚悟、そしてそこから必然的に生まれるであろう、構えて動じない人物の大きさは残念ながら微塵も感じられない。
その代わり、多くの世襲議員の発言にみられる言い逃れ、責任転嫁などの安っぽい保身の術は、雑魚の習性に似てお見事だが、悲しいかな、能力をわきまえない外道たる証明でもあろう。

その昔、江戸期に至り、大名は代々世襲、武家も、足軽も、坊主に至っても。
ようするに、この国に生まれた人の社会的ステータス、守備範囲は少し前まで生まれながらにして決められていた。
よって個の能力、資質は二の次で大勢に盲目的に迎合することが暗黙のうちに求められた、ある意味でつまらない時代だったともいえる。それが太平期に於ける最良の術としても世界の帝国主義者はそんな国を見逃す訳がなく、搾取の標的として狙いを定められても尚、鎖の中で饗応に耽る。
Imgp2409
人間が狭小な空間に長居すると、例えば浅間山山荘事件末期の、極左グループに於いてすら、その凄惨な殺し合いも元をたどれば自己の保身、ようは立つ位置はどうあれ、それが組織であれ、個人であっても、保って、守ってなるconservatismが発生するといったなら少し乱暴すぎるにしても、それが21世紀の今に化石のごとく遺残しているのではないか。
それでは応用問題が課せられた時には対処できない。
敵前逃亡の哀れな慶喜、容保のように、opportunisticな行動を呈したことは歴史上数々ある。

捨てきれないその悪癖は今、国会に烏合した多くの軟弱な世襲議員達の、特に中谷防衛大臣にみられる、その特筆される頼り無げな表情、発言の整合性の欠如、窮屈な語彙に診る。
それら小心者のボンボンらが繰り広げる、現実感の決定的に欠如したお遊戯の態を安保法制国会に見るのは何より辛い。

また昨今、自民党の若手議員からなる文化芸術懇話会とやらを名乗る輩に至っては、天下国家を背負ったと自尊した挙句に、世間を舐めきった気楽な発言の数々、その極め付きは「国会議員の言論は自由だが、マスコミの言論は封じろ」と、真顔でのたまう。
その弁がいずれ自らの首に刃向い、獄門に晒されること、少しは持っていたのかもしれない政治目標を失うという簡単なことすら理解不能な失格者があまりにも目立つ。
これら下等な国会議員をここで相手にしても時間の無駄だが、日本では優秀でなくとも、せめてまともな人材が何故、政治家を目指さないのか、或いは目指せないのか、日本の将来への大きな不安材料でもあろう。
この国の形は確かに狂い出している、将来、日本という国家がまた壊れると仮定するなら、間違いなく人的要因に起因するであろう。
Imgp2607
自国の経済ですらままならない斜陽の帝国アメリカにとって日本という国ほど調教され尽くした国はないだろう。
その薄ら笑いは想像に難くないが、衰弱したアメリカに金魚のフンの如くに付き従う、或いは従わざるを得ない憂鬱な日本に対して、戦後のリベラルな加藤周一をはじめとする多くの知識人らが最も危惧していた最重要の論点、ようは健常な民意と、国家主義を強く主張する政治家の作為という古臭い二項対立が浮かび挙がる。

アメリカ軍のあて馬、傭兵としての依頼は、国家主義者を大いに喜ばせる。
地球の裏側にまで派兵するには憲法が邪魔、よって例の如く、存在感の薄い茶坊主の如き御用学者を引っ張って来る。だが彼らの教説は学説に足るには程遠い私見であり、願望であって、その浮き草的憲法論は国民に相手にされないどころか嘲笑の的となる。
安倍晋三のたび重なる稚拙な手法、目を覆いたくなる家臣団の人材不足は、能力の限界なのだろう、当然のことながらdriftする。

|

« b.bキングの聴き方 | トップページ | ブリ釣りのある風景 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/47604/60808020

この記事へのトラックバック一覧です: この国の形なのだろうか:

« b.bキングの聴き方 | トップページ | ブリ釣りのある風景 »