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2017年2月17日 (金)

フェイク&ポストトゥル-1

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矢次一夫の暗躍した時代、そして執筆した諸々の本は確かに面白い、だが信用ならない。
時流を読み切る優れた能力をして、時々の政権中枢に寄生し蠢めいたが、もし自著がfiction or non-fic,かと問われたなら、返答に窮したに違いない。

世論工作のために知識人を貶めることなど、朝飯まえだったのだろう。例えば、西田幾多郎をして没後、戦争協力者に仕立て上げたのも、矢次一夫によるウソの記事だったことが後に判明するが、そこに愚かなことだが文化人と称する大宅壮一/猿取哲が登場し、軽薄にも勝ち馬に乗るが如くに、矢次一夫の悪意に満ちた記事を論証もせずに、「西田幾多郎の敗北」と題して、それ以上にねつ造した記事を出してしまったから、戦後のマルクス主義者らは、西田幾多郎排撃のキャンペーンを始めたらしい。

魅力的であり、難解でもある西田幾多郎の哲学を、愚生ごときが理解できたとは到底思っていない。果たして矢次一夫はその哲学をどのように読み、解釈したのか分からないが、時流に対して西田幾多郎の全人格の否定を伴う、ウソの記事をもって対峙さた。
後世の論証には耐えられそうにないウソでもって、哲学者をして戦争協力者に仕立てることに、いか程の意味を見いだしたのか、そして業績の否定にまで及んだのだろうか。
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上田高昭は、自著に「そのような叫びの裏には、従来の絶大な評価に対する、いわば偶像破壊の喜びを、感知する・・・」とまで記載している<上田高昭著/西田幾多郎の姿勢-戦争と知識人//中央大学出版部発行、p154,156,170,230より引用>。

余談だが、加藤周一すらも西田幾多郎をして戦争加担者と思っていたふしがあるようだが、今風に言えば悪質なプロパガンダであり、陰謀であり、フェイク/fake、つまりウソ、ねつ造、である。

さて世界は、フェイクニュース/fake newsで満ち溢れている。
手っ取り早い攻撃目標は、やはりトランプだが、攻撃された大統領も黙っちゃいない。
'any negative polls are fake news'と、丁々発止のやり合いが当たり前にあり、フェイクニュースサイトが立ち上がり、facebookで拡散し、広告収入が入るという、立派にビジネスが成り立つご時世のようだ。
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それ以上にたちの悪いのが、ポストトゥルー/post truth。
その’意’は客観的な史実そのものより個人の信条、民族的な感情へと訴えたほうが政治的に影響力もあり、世論が形成されやすく、都合のいいものだけを短絡的に妄信させる手法らしい。
為政者にとって、こんな便利で都合のよいツールはない。信長、秀吉、家康どころかww2でも立派な戦術の一つとしてポストトゥルーは用いられたようだが、今’それをやったらおしまいよ’といわれる禁じ手である。

そんな卑怯な手法は21世紀にはないと思っていたら、韓国にある。
例の朝日新聞が行った、典型的なfake報道である’強制連行された朝鮮人慰安婦’をして、韓国ではポストトゥルー/post-truthの格好の餌食とした。
もしも本当に、韓国人が声高に云うところの、朝鮮人女性を強制連行して、無理やり慰安婦にしたのであれば、それは大変な犯罪であり、それこそ日本国内でも批判の声は大きく上がるはずである。

だが実際は日本だけでなく、当事国である韓国内でも’強制連行された朝鮮人慰安婦’などいないことは、常識人であれば皆、知っていることでもある。

韓国という国の裏には、こんなわざとらしいウソを引っ張り出して、ポストトゥルーをやってのける、なんとも悪質な性向も潜むようだ。さらにはもっともらしくニセの慰安婦まで登場させ、挙句に集団ヒステリーに陥る韓国人の民度の低さは目に余る。

ことの本質は国家間の問題ではなく、左右イデオロギー問題でもなく、ましてや人道の問題でもない。

次に続く

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